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真冬の朝は空気がひんやりとして肌寒く
首元にぐるぐると巻かれた赤いマフラーを
もう一度ぎゅっと強く縛り直す
寒さに身をすくめながら
落ちかかった髪を右耳にかけ直し
ブレザーのポケットに両手を入れたまま
大きく1歩踏み出した時
『歩く時はポケットから両手を出すように』
後ろから聞こえた掠れた声
…きっと気のせいだ
話しかけられたのは私じゃない
『聞こえてるんでしょ？無視すんなよ委員長』
「委員長」
私が皆に苗字や名前で呼ばれる中
その呼び名で声をかけてくるのは彼しかいない
ハァ。と1つため息をついたあと
ちらっと後ろを振り向くと
茶色い髪の毛にぴょこんと1つ寝癖をつけ
ブレザーの下に真っ赤なパーカーを重ね着をして
あくびをする平野くんの姿があった
「…何その髪色」
『あ、気付いた？染めちゃった』
「染めちゃった。じゃなくて普通に校則違反」
『金髪よりはマシでしょ』
まるでそれが当たり前かのように
肩を並べ同じ歩幅で歩く彼
．
『委員長だって茶髪じゃん』
ひょいっと片手で髪の毛をすくいあげた
彼の行動に驚き顔を見ると
15cm程ある身長差のせいで
自然と私が彼を見上げる形となる
「…私は地毛なの。平野くんとは違う」
冷たく突き放すかのようにそう告げると
彼の手からハラリと髪が落ちた
『平野くんじゃなくて、紫耀』
そんな言葉が聞こえてきた後
突如頭部に感じたずっしりとした重み
「…紫耀くん、重い」
私が大人しく名前を呼んだからなのか
彼は満足そうな顔をして笑ったあと
私の隣に並んだ
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むーちょ(プロフ) - ななみさん» そのようなお言葉を頂けてとても嬉しく思います。後悔の無いよう自分の持てる限りの力を発揮し、来月には笑顔でここに戻って来れられるように頑張りたいと思います…！少しお時間を頂く形とはなってしまいますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(＾＾) (2020年1月14日 1時) (
レス) id: f803838bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - むーちょさん、素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。受験生なんですね。お勉強大変でしょうが、春には希望の場所で新しいスタートが迎えられますように。体調を整えて力が発揮できますように…祈っております。 (2020年1月14日 0時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーちょ | 作成日時：2019年11月15日 22時
