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平野くんは私が泣いていた理由を
問い詰めるわけでもなく
ただ一緒にいてくれた
隣から聞こえてきた歌声
ちらっと視線を横に移すと
彼の口元が小さく動いて音を放っていた
「歌上手だね」
『んー、そう？あんまり言われたことないけど』
「私は好きだよ」
平野くんの声は少し特徴的だ
私はそれが素直に好きだと思った
アーティスト名も曲名も思い出せないけれど
どこかで聞いた事のある曲
いつ聞いた事あったっけ。って考えてたら
頭に浮かんだのはお兄ちゃんの顔
…そうだ。お兄ちゃんが時々鼻歌で歌ってた
お兄ちゃんは私とは正反対で歌が上手だ
ただ上手なだけじゃなくて
聴く人を魅了する歌声をしていた
柔らかく、優しく、包み込むような歌声
私はそんなお兄ちゃんの歌声が好きだった
「…他の曲聞きたいな」
今はお兄ちゃんのことなんて考えたくなくて
ワガママだけど別の曲が聞きたいという
リクエストをした
『んー、じゃあね…』
そんな私に対して特に嫌がる素振りもせずに
彼が歌い出したのは私がよく聞く曲だった
気持ちよさそうに空を見上げながら
長いまつ毛を伸ばして空を仰ぐ彼の姿は
どこまででも飛んで行けてしまいそうで
耳に入る心地の良い歌声を感じながら
そっと瞼を閉じれば
そこに広がるのは
なぜかやっぱりお兄ちゃんの顔だった
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むーちょ(プロフ) - ななみさん» そのようなお言葉を頂けてとても嬉しく思います。後悔の無いよう自分の持てる限りの力を発揮し、来月には笑顔でここに戻って来れられるように頑張りたいと思います…！少しお時間を頂く形とはなってしまいますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(＾＾) (2020年1月14日 1時) (
レス) id: f803838bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - むーちょさん、素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。受験生なんですね。お勉強大変でしょうが、春には希望の場所で新しいスタートが迎えられますように。体調を整えて力が発揮できますように…祈っております。 (2020年1月14日 0時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーちょ | 作成日時：2019年11月15日 22時
