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薄暗くなった放課後の教室
窓の外に視線を向けると走り込みをする
サッカー部員の中に見つけたお兄ちゃんの姿
夏に3年生が引退し、部長になったお兄ちゃんは
若干オドオド困惑しながらも必死にチームを
まとめているようだ
.
「喉乾いたな」
リュックの中から子猫の小銭入れを取り出し
1階の渡り廊下にある販売機に向かった
体育館まで繋がる渡り廊下は外にある
ドアをガラッと開けると
ビューっと吹いてきた風によって
スカートがめくれそうになり咄嗟に手で抑える
お決まりのサイダーを購入し教室に戻ろうと
振り向いたその瞬間
『委員長?』
それはここ最近毎日のように聞いている彼の声
「平野くん」
話しかけてきた彼の隣にはスタイルの良い
モデル体型の女子生徒がいた
ピンク色に染まった唇
くるくるに巻かれ明るい茶色に染まった髪
ふわふわとしたオーラが出ていて
私とは正反対の女の子
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『またそれ買ってんの?』
彼の指さした先
私の手の中に収まっている冷たいサイダー
「別に私が何飲んだって平野くんには関係ない」
どうして私がこのサイダーを
よく飲むことを知っているのだろう
それにさっきから彼の隣にいる女子生徒の視線が
私の方に痛いほど向けられている
一刻も早くこの場を離れたくて
会話をシャットダウンするように
その場を立ち去ろうとした時
『じゃあ一緒に教室戻ろ』
そう言って私の肩に腕が回された
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むーちょ(プロフ) - ななみさん» そのようなお言葉を頂けてとても嬉しく思います。後悔の無いよう自分の持てる限りの力を発揮し、来月には笑顔でここに戻って来れられるように頑張りたいと思います…!少しお時間を頂く形とはなってしまいますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年1月14日 1時) (レス) id: f803838bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - むーちょさん、素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。受験生なんですね。お勉強大変でしょうが、春には希望の場所で新しいスタートが迎えられますように。体調を整えて力が発揮できますように…祈っております。 (2020年1月14日 0時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むーちょ | 作成日時:2019年11月15日 22時