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「ただいま〜」
身を縮こませながら家の中に入ると
暖かな空気に包まれる
家に到着した時には既に19時を過ぎていた
「あらおかえり。今日は遅かったのね」
「岸と鈴と一緒に遊びに行ってたの」
そう言って靴を脱ごうとした時
そっとお母さんに差し出された真っ白な封筒
それはあの日
廉が残していった封筒と全く同じもので
震える手で封筒を受け取り便箋を取り出した
「…お母さん、これ、いつ…」
「今日の…お昼頃」
その言葉を聞いた瞬間私は玄関を飛び出した
冷たく冷え切った空気の中を
全速力で駆け抜ける
"あの丘で待ってる"
少なくとも6時間は経ってる
寒さが苦手な廉がこの気温の中
まだ待っていてくれているのだろうか
そんなこと考えても分からない
分からないからただひたすら足を回転させて
あの場所に向かって走った
ねぇ、廉
私まだ伝えてないの
1番大事なこと伝えられていないの
ねぇ、廉。会いたい。
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(名前)なな(プロフ) - まじ最高！！ 何回見てもキュンキュンするわ！ (2020年5月31日 16時) (
レス) id: 23e18fa584 (このIDを非表示/違反報告)
むーちょ(プロフ) - しおりさん» そのように涙して好きだと言ってくださる方がいて、この作品をかいて良かったと心の底から思います。ありがとうございます(＾＾) (2020年1月23日 6時) (レス) id: f803838bc4 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - いつも泣きそうなお話は夜に読むようにしてるんですけど、夕方から読んで静かに泣きました。このお話大好きです。 (2020年1月22日 17時) (レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
Mai(プロフ) - 永瀬めぐさん» そのように言って頂けてとても嬉しいです…！最後まで2人の結末を見届けてくださりありがとうございました(＾＾) (2019年9月1日 18時) (レス) id: 06551c876c (このIDを非表示/違反報告)
永瀬めぐ - 良い話すぎる (2019年9月1日 13時) (レス) id: bbe94c5b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むーちょ | 作成日時：2019年8月26日 19時
