永瀬のトリコ〈 1 〉

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皆でパラソルを立て、荷物を置いた後

着替えるために更衣室に向かった






「ね、ねぇ鈴。やっぱり私にビキニは早かったんじゃないかな…？」


鈴「何言ってんの！！ビキニを着るのに早いも遅いもないでしょ！！ほら行くよ！！」


「いや、そういう問題じゃなくてぇぇぇぇ」





鈴に無理やり手を引かれ更衣室を出ると



更衣室のすぐ隣に


水着に着替えた廉と何故か身体は砂だらけで手にはワカメを持っている岸の2人が立っているのが見えた






「ちょちょちょ、待って鈴！！」


鈴の腕を引っ張り引き戻す





え、なんで待ち伏せしてんの！？

見られちゃうじゃん！！！


いや、水着は見られる為にあるようなもんだけど私こんな水着だし…！！！




それになんでワカメ…！？

なんでそんな笑顔でワカメ持ってんの！？








鈴「もう何？？廉達待ってるよ？」



いやだから声大きいって…！

廉たちに聞こえ…



「おい着替え終わってんならはよしろや」




ああああああああぁぁぁほら聞こえちゃってるじゃんバレちゃってるじゃん！！！




鈴の声に気づいた廉が近づいてくる








そして私の姿を見た瞬間

廉の表情が歪んだのが私にも分かった






あ…終わった。

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