ツライツライ過去のお話 part13 ページ24
「かしこまりました」と店員はカウンターに戻っていった。
私の目は自然とテレビへと向く。
『先日、ヴィランにより誘拐された雨宮Aさんは今現在も都内を中心に警察、プロヒーローにより捜索中の模様です。誘拐を手伝ったと見られる同じく15歳の少女は現在行方不明となっています。
雨宮さんの目撃情報がおありの視聴者の方は東京都警……』
彩も消えたのか……。やっぱ未成年だから名前でないんだなぁ。
そんな事を考えながら、グラスの水を静かに口に運ぶ。
ふと、弔の方を見ると、バチリと目が合った。
A「何見てんですか」
弔「ついね。」
弔の口数が少ない。外だからだろうか。
いつもより深めに服のフードをかぶり周りにあまり表情を見せないようしている。
さすがヴィランだけあるな……。
Aは少し関心した。そこら辺はきちっとしているようだ。
「お持ちいたしました。」
A「あ、ありがとうございます」
店員によってAの目の前に並べられるカルボナーラとチョコレートパフェ。
カルボナーラからは食欲をそそる匂いがしてくる。
弔の目も思わずそっちの方に動いてしまう。
店員は笑顔で「ごゆっくり」とトレーを持って戻っていった。
A「いただきますけど。弔さん。」
弔「……いいけど。」
そういう割には物欲しそうな目をちらりちらりと向けてくるではないか。
Aはため息を一つつき、1口分をフォークで巻き取る。
そして、弔に向かって差し出した。
弔「は？くれんの？」
きょとんとした表情を見せる弔。
Aが小さく頷くと「ありがと」と顔を赤くしながら呟き、差し出されたカルボナーラを口に含んだ。
弔「やっぱ美味いな。アイツの料理並。」
A「あいつ？」
弔「ワープゲートの事な。アイツの料理は美味いんだよ。店出せるぐらいに。」
モグモグと口にカルボナーラを含みながら会話する2人。弔は「次はアイツの料理食ってやれよ。意外とショックそうだから。」と付け足した。
一つの料理を2人で食べる姿は、周りから見れば、ただの恋人にしか見えなかっただろう。
少し覗ける弔の口元も、赤いリップで飾られたAの口元も少し綻んでいた。
小声の会話も楽しげに弾む。
だが、そんな時だった。
カランと音を立て扉が開く。
「いらっしゃいませ」
「こんにちわ。店長。」
扉から出入りする人物が見える位置に座っていたAには見えたのだ。
声の主が。
そこに立っていた人物はAもよく知る人物だった。
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艶音(・∀・ )(プロフ) - リリィさん» ご報告ありがとうございます！確認したところ、非公開状態になってましたので、直しました。確認不足でしたすみません<(_ _*)> (2016年7月31日 13時) (
レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ツライツライ過去のお話part12がないのご存知ですか…？ (2016年7月31日 13時) (レス) id: ba93ef5157 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 艶音(・∀・ )さん» しがらっきーて可愛いですね!!そういうことだったんですね!!これからも読ませていただきます!!!!!!!! (2016年7月24日 21時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
艶音(・∀・ )(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます！しがらっきーの一人称は３年前(夢主ちゃんが逃げ出すぐらい)まで、僕っていう設定にしてます！(精一杯の言い訳)まぁ、その話はのちのち登場させていきたいです。分かりにくくてすみません。ご指摘サンキューです笑（*＾＾*) (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!!!!!!あの、死柄木の一人称は俺ですよ!! (2016年7月24日 16時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：艶音(・∀・ ) | 作成日時：2016年7月9日 17時
