ツライツライ過去のお話 part10 ページ21
Aが目を覚ますと、ソファの上だった。
手の青年「おはよ。Aちゃん。よく眠れたかな？」
A「……」
これが夢であればいい。
そう願い、Aはもう1度目を閉じた。
黒いモヤ「起きてください。」
現実、そんな簡単にいかない。
Aは静かに起こされた。
時刻は9時を過ぎており、Aは長い間眠っていたらしい。
黒いモヤの男に促されるままバーの席のようなところに腰を下ろすと料理が1皿出てきた。
真っ白なプレートには綺麗に整えられたオムレツとサラダ、プチトマト、ミニパンケーキというバランス良し、見た目良しという完璧な朝食だった。
A「……っ」
完璧とはいえ、攫った者が作った料理だ。
今は、申し訳ないが毒が入っているようにしか見えない。
Aは必然的に顔を背ける。そして、そこから身動きをとらなかった。
そうすること10分ほど。
黒いモヤ「食べないのですか……はぁ」
黒いモヤの男はため息をつき、料理を片付け始めた。
今思えば、どれだけ美味しそうだったか。
手の青年も「そいつの料理、めっちゃ美味いのにもったいないなー。」なんて事を呟いていた気がする。
だが、信用出来なかったのだ。
あの『先生』という男は「殺さない」と言ったが、ここにいる2人はいつ自分を殺しにかかるか分からない。
そんな奴らの前でスヤスヤと寝てたのは事実なのだが……。
A「そういえば……！」
本来、職場体験に行くはずだったのだから携帯が自分のカバンの中にあるはずだ。
それはバレてないと思うから、それで連絡を取れれば！
そう希望を持ち、荷物を探る。だが、携帯は無かった。
A「いや、まぁ、冷静に考えればそうなるよな……」
バレてない訳ないじゃないか自分……！相手は誘拐犯だぞ！ヴィランだぞ！そこら辺は周到にやってのけるじゃないか……！アホか自分……
すると、手の青年が近づいてきた。
手の青年の顔は笑っている。
手の青年「どしたの？Aちゃん？何か探し物？」
同じ高さにしゃがみこむ手の青年。まことに距離が近い。
Aは恐る恐る、「携帯は……？」と尋ねる。
手の青年「……ぶはっ！いや、そりゃ流石に壊すよ！僕ら君を攫ったんだから！」
思いっきり笑われた。それと共にAは軽くため息をつく。
にしても、よく起こさず携帯壊しきったな……。私のやつ、保護フィルム『超頑丈』にしてんだけど…。
そんな事を考えていると、目線の先に黒いモヤが現れた。
黒いモヤ「先生がおよびです」
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艶音(・∀・ )(プロフ) - リリィさん» ご報告ありがとうございます！確認したところ、非公開状態になってましたので、直しました。確認不足でしたすみません<(_ _*)> (2016年7月31日 13時) (
レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ツライツライ過去のお話part12がないのご存知ですか…？ (2016年7月31日 13時) (レス) id: ba93ef5157 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 艶音(・∀・ )さん» しがらっきーて可愛いですね!!そういうことだったんですね!!これからも読ませていただきます!!!!!!!! (2016年7月24日 21時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
艶音(・∀・ )(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます！しがらっきーの一人称は３年前(夢主ちゃんが逃げ出すぐらい)まで、僕っていう設定にしてます！(精一杯の言い訳)まぁ、その話はのちのち登場させていきたいです。分かりにくくてすみません。ご指摘サンキューです笑（*＾＾*) (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!!!!!!あの、死柄木の一人称は俺ですよ!! (2016年7月24日 16時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：艶音(・∀・ ) | 作成日時：2016年7月9日 17時
