休憩 ページ17
A「っと、ここまでがさらわれるまでですね。」
相「あれだな。雨宮、お前性格変わりすぎだろ。」
相澤に突っ込まれるA。
Aは「そうですか……？」と首を傾げる。
相「以前より、笑わなくなった。な。」
A「笑う……なんてできなくなりますよそりゃぁ、攫われてから相当やばかったんですから……」
そして、ゲホゲホと突然咳き込むA。
その咳は中々止まらない。
思い出したのだろうか。少し涙を浮かべている。
相「大丈夫か？辛くなったら言えよ？」
相澤はAの頭を撫で、背中をさすった。
その表情には心配と憂いが混じっていた。
Aは苦しそうに咳を続ける。
Aが相澤の顔をチラリと見た。
A「せん……せ、なんでっ、そ…な、ひ、ょうじょ…して…で…か？」
相「無理してしゃべるな。更に酷くなるぞ。」
相澤は意味を読み取ったにも関わらず、答えようとしない。
その代わり、咳が止まるように背中をずっとさすっている。
相澤先生。先生は悪くないですよ。なのに、そんな表情……しないで下さい。私が悲しくなってしまいますよ。
そんな思いを込め、Aは涙を浮かべながらもゆっくりと笑みを浮かべた。
相澤はつられて微笑むが、その目は後悔に染まっている。
雨宮……ごめんな。俺が、あの時力不足だったばかりに。あの時、必死に伸ばした手を、掴めなくて、救えなくてごめんな。辛い思いをさせて……ごめんな。
そんな思いが相澤の頭をぐるぐると回る。
後悔に染まった目からはポタリと涙が1粒落ちた。
Aは驚いた表情をする。
「先生……」と呟いて、ハンカチを差し出し、
A「話、聞くんですよね？じゃあ、泣いてないで元に戻って下さい。話しにくいですから。」
といつものように冷たく言った。
相「すまないな。じゃあ、続きを話してくれ。辛かったら、止まっても構わないから。」
A「それは、体育大会あとの職場体験で……」
過去は少しづつ、紐解かれていく＿＿
ツライツライ過去のお話 part7→←ツライツライ過去のお話 part6
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
艶音(・∀・ )(プロフ) - リリィさん» ご報告ありがとうございます！確認したところ、非公開状態になってましたので、直しました。確認不足でしたすみません<(_ _*)> (2016年7月31日 13時) (
レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ツライツライ過去のお話part12がないのご存知ですか…？ (2016年7月31日 13時) (レス) id: ba93ef5157 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 艶音(・∀・ )さん» しがらっきーて可愛いですね!!そういうことだったんですね!!これからも読ませていただきます!!!!!!!! (2016年7月24日 21時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
艶音(・∀・ )(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます！しがらっきーの一人称は３年前(夢主ちゃんが逃げ出すぐらい)まで、僕っていう設定にしてます！(精一杯の言い訳)まぁ、その話はのちのち登場させていきたいです。分かりにくくてすみません。ご指摘サンキューです笑（*＾＾*) (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2942539b7c (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!!!!!!あの、死柄木の一人称は俺ですよ!! (2016年7月24日 16時) (レス) id: c0c46e1502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：艶音(・∀・ ) | 作成日時：2016年7月9日 17時
