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memory...8 ページ9
時は20年弱巻き戻り俺が中学生の頃に遡る
翔ちゃんは入学した次の日からそれはそれはもう人気者だった
イケメン！頭いい！サッカーめっちゃ上手い！などなどこの頃の男子が欲しい言葉を全て欲しいままにしてた
告白されるのなんて日課だし同級生だけでなく先輩方からも凄い人気だった
いつもいつでも笑顔で誰にでも優しくてきっと生きてるのが楽しくて仕方ない感じだった
…それとは対照的に俺の日常はというと平凡すぎた
いや、それ以下かも知れない
毎日起きる→登校する→授業受ける→帰る→ゲームする→寝る
休日なんて家にこもりっきりでゲーム
こんなもんだから根暗なんて思われてたんだろうな
こんな俺の日常が変わったのが初めての席替えだった
俺のクラスは男子の方が多くて男子同士が隣の席になることもあるのだった
その時、たまたま翔ちゃんが隣の席になった
視線が…痛い 何であんな奴が？何であいつなんかが？そんな声が聞こえる
俺だってな！なりたくてなった訳じゃねーよ！
そんな叫びを胸に抱きながら
なーんか痛い生活が始まった
翔「二宮くんよろしくね！」
彼はそう言って眩しすぎる笑顔で笑った
和「よ、よろしくお願いしますっ」
翔「そんな堅くならないで気軽にいこ！ね？」
和「う、うん」
こんな影の人間と日向の人間が隣同士で大丈夫なのだろうか？
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作者名：まかろん | 作成日時：2018年3月28日 15時
