紅茶とハチミツと。 (ページ8)

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あれから数日後のこと

相葉さんが一人で来た

やめてよ思い出しちゃうじゃん

なんで思い出すのは簡単なのに忘れることは出来ないんだろう

雅「ねぇねぇにのちゃん」

和「なんですか」

雅「翔ちゃんのこと知ってた？」

和「え、な、な、なんでですか」

雅「だってにのちゃん翔ちゃんのこと見た瞬間明らかに動揺してたじゃん。いつも冷静沈着なにのちゃんがあんなに挙動不審だとわかりやすすぎたよ」

和「は、初めて会いましたよ。櫻井翔さんなんて人は知りませんでしたし紅茶が好きでハチミツ入りが好きとか全然知りませんでしたよ」

雅「あっ(笑)なんで翔ちゃんがハチミツ入り紅茶好きなの知ってるの～？初めてあったのに知ってるわけないでしょ～！俺思ったもんほかの紅茶頼んでる人にハチミツなんか出したことないのに何でだろう？って！で、ホントは知ってたんでしょ？」

なぜ彼はこういう時だけ鋭いのか疑問である

でももう逃げられないから正直に言った

和「はい知ってましたよ悪いですか」

雅「なんで声かけなかったの？てか翔ちゃんが1度会った人きれいさっぱり忘れるなんて絶対ないのに何でだろう？」

和「それにはまぁ色々な諸事情があるんです」

雅「どんな？」

和「それは言えません」

雅「じゃあ翔ちゃんに聞いてこよっーっと」

和「それだけは絶対やめて下さい！と言うより彼に聞いても絶対分かりません」

雅「そうなの？」

和「そうです」

これから50回ぐらい教えて教えない論争をして結局教えることになった

俺の甘くて苦くて苦い青春の欠片を