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Nside
翔「僕帰りますね」
俺がこんなことを考えているうちに翔ちゃんは仕事が終わったらしい
和「あっお仕事終わったんですねお疲れ様です」
翔「今日は夜ご飯何買って帰ろうかな」
和「櫻井さん料理しないんですか？」
翔「恥ずかしいんですけど包丁握るのも未だにできないんです(笑)」
ほんとに翔ちゃんは何にも変わってないんだね
あの頃のまま、ずっと
嬉しいのか
切ないのか
和「もし、あのほんとにもし良かったらでいいんですけど夜ご飯食べていきませんか？店の2階家なんです」
は？俺何言ってんの馬鹿じゃないの
ちょっとちょっとちょっと
翔「嬉しいですけど二宮さん迷惑なんじゃ」
和「そんなことないです！むしろ嬉しいです！」
翔「ならお言葉に甘えて…」
そんなこんなで翔ちゃんと家で夜ご飯を食べることになった
呆然とした
俺本当に何言っちゃってんだろ
馬鹿だ
自分コントロール出来なくなるなんて子供じゃないんだから
子供じゃ、ない
子供じゃ、ない
子供か…
好きな人の事10年以上忘れられなくて
本当にあほらしい
思い出してほしいのに思い出してほしくなくて
振り向いてほしいのに振り向いて欲しくなくて
笑顔が見たいのに笑顔が見たくなくて
好き、なのに嫌い...好きで
好きで好きで仕方ない
大好き
なんだよ思春期男子かよ
翔ちゃんはあんな仕事バリバリこなすオトナになって
俺はずっとコドモのまま
俺が立ち止まっている時間あなたは進んでいる
なんでこんな人好きになっちゃったんだろ
理由なんていくらでもある
あんないい人世界中探したっていないに決まってる
わかってる
わかってるけど
悔やんでしまう
翔「あの...二宮さんどうしたんですか？」
和「へっ？」
翔「涙」
和「え、ごめんなさいほんとにごめんなさい何でもないんですほんとに大丈夫です」
なにやってんの
本当に子供じゃんか
早く止まれよ水
零れてくんなよ
翔「僕なんかじゃ全然頼りないと思うんですけどなんかあったら言ってくださいね僕これでも人の話聞くのだけは得意なんで！」
和「ありがとうございますでも大丈夫です今度なんかあったら相談させてください」
翔「もちろん！」
あぁもうなんであなたはまたそんなこと言うの
もう好きにさせないで
そんな優しさ俺にくれないで
そんな優しさ俺にもらう資格なんかない
とりあえず今は夜ご飯の事だけを考えよう
そうしないと今は駄目なんだ
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作者名：まかろん | 作成日時：2018年3月28日 15時
