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memory...17 ページ18
Nside
俺ほんとに何言ってるんだろう
また自分で自分の首絞めるようなことして
あんなにも親しかった人と今は敬語だ
和って呼ばれてた名前も今じゃ二宮さん、だって
もはや他人じゃん
いや、もう他人か…
そんな悲しみを埋めるようにまた嘘ついて
以前僕に会ったことある？なんて
ないわけないでしょう
俺はあなたが好きだった
大好きだった
違う
大好きだ
虚しいね
こんな嘘を重ねてる人翔ちゃんが好くわけないのに
あなたがいない時は翔ちゃんってあの時の呼び方で呼んでいることもあなたは知らないんだね
ああ寂しい
悲しい
思い出してほしくないのに思い出してほしくてまたあなたの好きなものを出した
ロールケーキ
サービスだなんてこれも嘘
こんなサービスあなたにしかしたことない
あなたはまたちょっと驚いたような顔してたね
その顔もあの頃と変わらなくて
うんめぇって言いながら口の中に限界まで頬張る姿もあの頃と全く変わってなくてあぁやっぱり翔ちゃんだって
切なくて
自分でやったことなのに目が潤みかけた
潤みかけた瞳に映った翔ちゃんがパソコンにむかってる姿はあのころ以上にかっこいいなって
こんなかっこいいんだからやっぱり、やっぱり彼女、いるんだろうなって
もう翔ちゃんの心の中にあんな気持ちなんてないんだから
もう自分が想われることは無い
自分のこと想ってほしいな、なんて厚かましいにも程がある
ただでさえもう一度出逢えたことが奇跡なのだから
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作者名：まかろん | 作成日時：2018年3月28日 15時
