紅茶とハチミツと。 (ページ11)

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ある時翔ちゃんが見慣れないものを飲んでいた

和「翔ちゃん何飲んでるの？」

翔「ん？紅茶だよ」

和「うわぁ翔ちゃん女子っぽいの飲んでんね」

翔「美味いんだぞ！」

和「じゃあ俺にも一杯ちょうだい」

翔「いいよどうぞ」

和「色はいいね」

翔「あ、ちょっと待って最後の仕上げ

和「ちょっと翔ちゃん何かけてるの」

翔「ハチミツ」

和「はちみつ？」

翔「紅茶にハチミツ入れると風邪とか病気予防になるんだって！ほら、ちょうど今時期風邪流行るでしょ？」

和「ほんっと翔ちゃんは健康志向だよね
でもこれマジで美味しいわ！ありがとね」

翔「両手で飲むとか和女子っぽいね」

そう、俺はいつの間にか和って呼ばれるくらい翔ちゃんと仲良くなってた

和「それバカにしてるでしょー！(笑)」

翔「してないしてない可愛いなぁって思っただけ！」

和「ほらぁやっぱりバカにしてるじゃん！可愛いって言われて嬉しい男子なんていませんー！翔ちゃんひどーい」

嘘。ホントはなんかなぜだかちょっと嬉しかった

翔ちゃんは他の人にそんな事言ってるの見たことないから

翔ちゃんが他の人のこと観察してるのなんて見たことない

だから嬉しかったのか

ん？でもなんでだ？

トクベツな感じがしたから？

いや俺はただの友達の1人だ

そんなふうに思ったらちょっと寂しくなった

自分の気持ちがよくわからなかった

翔「嫌だったならごめん！帰りにアイス奢るから！」

和「その約束忘れないでよ！」

翔「分かってるって！」

そう言って二人で笑ってた

その時はただただこの笑っていられる空間に浸っていたかった