虹色刑事

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小瀧Side




とんぼ返りとはまさにこのこと。
　特捜部の二人はすぐに警視庁に戻ってきた。

　そしてこれから、神崎の取り調べが始まるんやで。

　今は、神崎が来るまで1課の部署で待機しとる。


小「それにしても、本部の方針が須藤の逮捕やのに、よく許可とれたなぁ、」

中「俺のおかげや」

藤「なんで自分のおかげなん？」

中「それはな…」




.






中間Side

　俺はその時、1課の部署にいた。

　電話が鳴る。


中「はい、第1課」

濱『あぁ、淳太？』

中「おぉ、濱ちゃん。どしたん？」

濱『今、ひま？』

中「暇ちゃうけど…、時間はあるで」

神『それが暇っていうんやで』

　神ちゃんの声や。スピーカーかな？あ、こんな推測要らんか。

濱『じゃあ頼みがある』

中「暇ちゃうし。てか悪い予感するんやけど」

濱『俺ら今から帰るんやけどさ、』

　無視された。


濱『俺らが警視庁に帰ったらすぐ神崎の取り調べできるよう許可とっておいてくれへん？』

神『任意でもええよ』

中「何か証拠はあるん？」

神『物的なものやないけど…』

濱『大丈夫、たぶんあるはずや』

中「…たぶん、じゃ困るねんけど」

濱『なんとかなる。よろしくな、淳太』

神『ごめんなー、じゅんたー』

中「え、ちょっと…」


　ﾌﾞﾁｯ
　電話切りやがった。

中「まったく、人使い荒いなぁ…」



.




中「…ってことがあった訳よ」

小「あ、だからこの前淳太、慌てて走って転んで、頭ぶつけて血流してたんや」

中「笑笑、そんなことしてへんやろ！」

藤「それで病院行って」

中「違うわい！文面だけやと上手く釈明できひんからやめてくれ笑」


　……やけどどっちにしても取り調べのために動いとるのは濱ちゃんと神ちゃんやし、淳太のおかけではないねんな。

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