虹色刑事

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濱田Side



　スマホを見ると、何百件もの通知が来とった。神ちゃんも引いとる。
　

濱「なぁなぁ、いつもこんなんやったっけ？」

神「おん。せやけど今回は多いな。どれだけ俺らが心配やねん笑」

濱「ほんまそれやな。とりあえず怒られる覚悟しとくわ」



　捜査始まってから、やっと来れた神崎の家。


　今度こそピンポンダッシュしようかな。

神「いや、ダメやろ」

濱「…はい」

　改めて押しますね、

　ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

　…反応がない。物音もせえへん。

神「おらへんのかな」



　もう一回押してみる。

　ﾋﾟﾝﾎﾟｰ…ｶﾞﾁｬ!


濱「うわぁ！、びっくりしたぁ」

　「あ、…すみません」

　いきなり開けてきよった。神崎はなんにも悪くないねんけど、心臓に悪いわぁ笑

神「こっちこそごめんなさいね笑」


　「あの…、」

神「はい、」




　「田中のことならなんにも知りませんよ」

　「「……」」

濱「なんでそのことだって分かりはったんですか」

　「だって俺を訪ねる人なんていないから」


神「…2つだけ聞きますね」

　重い空気を誤魔化すように、神ちゃんが続けた。


神「田中さんとはどんな関係やったんですか」

　「友人です。それ以上でもそれ以下でもありません」

神「…もう1つ、事件の日は何をしてはりました？」

　「アリバイか…。ﾎﾞｿｯ」

濱「今なんて？」

　「何でもないです、一人で家にいました」

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