47話by東城すみれ ページ47
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「この合宿が終わったら、生徒会でちゃんと考えてみてくれよ。
俺の気持ちなんて別に考えなくていいからさ」
…ああ、もう。
「ややこし…!」
「は…?」
何が何だかわからないと言うような表情の凛君。
ベンチから立ち上がって思ったことをそのままぶちまける。
「だからあんたは国語の成績が上がらないのよ!なに?カッコつけたいの?!」
「そんなワケじゃ…!」
久しぶりに大声を出した。
もしかしたら他の人にも聞こえているのでは無いだろうか。
大丈夫だと願おう。
「…あのねー。
転校とか、凛君の家庭事情とか。
いきなり色々話してくれたのは嬉しい。
…頼ってくれたんだなーって」
「…」
目を逸らすな。
「…別に、私は凛君の成績が悪いとは思ってないよ
昔の私よりマシだ」
五教科総合20点でした。 てへぺろ。
…自分でやってて恥ずかしいわ〜。
「…鈴夢に行った方が確かに凛君には得。
だって魔法中心の学園だもの」
「だったら…!」
「しかーし! …耐えられるわけが無い」
一度だけ、見たことがある。
華夢とは真逆の方針。
敵でも味方でも。
仲間だったとしても勝つためにはなにも惜しまないと言ったあいつを。
鈴夢の卒業生。
「…強いかも知れない。
鈴夢に通った方が、凛君は強くなる。
断言…するよ」
ただ。
「私は嫌…凛君が転校しちゃったら。
私…いじる相手が居なくなるじゃ無い」
「…期待した俺がバカだった…」
なに?泣き顏でも見れると思ったのか?
「…何よりも。
華夢は生徒の意見を尊重する。
生徒会だけで転校を決めるなんて面倒」
ベンチに座り直して改めて凛君に視線を合わせる。
「凛君はどうしたい?」
たとえ、その答えが偽物でも。
私は見つけてあげる。
本当の答えを…ね?
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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)
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