32話 by神蔓 時雨 ページ32
はぁ…すみれの弟さん…確か結城さん?と
凛の戦いで嫌なことを思い出してしまいました…
古傷を抉られるとはこの事を指すのでしょうね…
後でさっき見つけた湖に泳ぎに行こう…
心臓の辺りに付けられた忌々しい焼印の痕が
疼く。すると、頭の中に暫くぶりに聞く
『彼女』の声が響いた。
『時雨クン、元気かな〜?
枯葉ちゃんだょ〜♪おひさ〜♪』
「…用が無いならブッた切るぞ」
『んもう!冷たいな〜…枯葉ちゃん
泣いちゃうよ〜?』
「…冗談だよ。久しぶり、枯葉。
元気…のようだな。」
『うん。…久しぶり、時雨クン。』
さっきまでのおどけた態度が急変し、
本来の彼女に変わった。というか、戻った。
『時雨クン、やっぱりキミは鈴夢に
来るべき人間だ。華夢じゃ、キミを
受け止められてない。』
「君の直々の勧誘とは…嬉しいね。けど、
すまんな…私はここが気に入ったんでね。もう
しばらく居座ることにしようと思うんだ。」
『キミがそれほど気に入るとは…そんなに
魅力的な女性かい?愛しの東城すみれさんは』
少し怒ったような拗ねたような声が頭に響く。
すみれに嫉妬して何になるというのか。
女心はよく分からん。
「ハァ……何の勘違いをしているのやら。
彼女と私はただの親友だぞ?
それ以上でも、それ以下でもない。」
『ふぅん……?』
「…………………切るぞ。」
『ごめんなさい図に乗りました調子に
乗りました誠に申し訳ございませんでした』
「とにかく…私はここに居座る。
そちらに行く気はない。」
『ん。了解。キミならそう言うと思ってた。』
幼馴染みだからね。と彼女は胸を張り、
フフンと自慢げに言う。
『うち、やっぱあんたんことが好きや。』
「しょっか、いりのっちな。
こぎゃんおれば、すいとーになっちくれて。」
最後に、違う方言で言い合う。
これが、二人の間で恒例になっていた。
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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)
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