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30話by樋暮 眞人 ページ30

昼食を終えて体育館に戻ると、すみれちゃんが一人立っていた。

無言でも、「次は誰かな?」と目でそう言ってる。

そう言えばすみれちゃんにさっき借りたキッチンの鍵を返さなければ。

「すみれちゃん、さっきありがとう。返すよ」

でもすみれちゃんは首を傾げた。

「キッチンの鍵?私持ってるし、眞人ちゃんに渡した覚えないけど…」

あれ?では私が話しかけた人とは?

「じゃあこれは…」

「…眞人ちゃん、結城と会ったんだね」

すみれちゃんは、結城という知らない名を出した。

「誰…それ…」

「私の双子の弟だよ。今どこにいるか分からないけれど…で、結城から鍵を借りて何をしたのかな?」

まさかそれを聞かれるとは…

「…昼食作りを…ビーフストロガノフ…」

「つまり逃げたと」

…う

「いや…それは」

「言い訳は無用。対戦相手は眞人ちゃんに決定!…後でトマトの刑だからね」

ここまできてすみれちゃんのトマト地獄か…

半ば泣きそうになり、体育館の真ん中ですみれちゃんと向かい合う。


「『グライドトルネード』」

自分の手中から小さな竜巻が現れた。それを駒の様に投げる。

直様竜巻は拡張し、すみれちゃんを飲み込もうとする。

「『ハルフール・フラワー』」

すみれちゃんが出した魔法は間も無く奇奇怪怪な姿に変わり、竜巻は分散した。

「すみれちゃん、魔法は解かない方がいいよ。分散された竜巻は………後ろからやってくる」

分散された竜巻は小さな竜巻に戻り、再び拡張してすみれちゃんの真後ろ1mまで迫る。

それを見たすみれちゃんは初めて心から焦った顔をし、一歩も動かなかったそこを飛び退いた。

「『パレット・ドール』!」

すかさずすみれちゃんの攻撃。

「『タングル』」

飛んでくる絵の具を蜘蛛の巣で跳ね返す。

途中、呼吸が乱れたのかすみれちゃんの攻撃が止まる。

「『メタリアルマグネット』」

すみれちゃんをN極とし、磁石の如く近づく。他所からみたら瞬間移動だ。

あっという間にすみれちゃんとの距離50cm
リボンはすぐそこ

「『パレット・ドール』」

途端に私の体は崩れ落ち、白のリボンは切り落とされた。

さすがすみれちゃん、私が近づいた一瞬で呼吸を整えたなんて

「トマト…食べないと駄目かな…」

「私を動かさせたんだもん。トマトは免除」

そう言って笑った顔は楽しそうで…哀しそうで…
_____________________
惜敗させていただきました!
表現が難しい…

次の方よろしくお願いします。

31話 by朔原 凛→←29話by東城すみれ



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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎名心音 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年10月26日 16時

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