26話 by朔原 凛 ページ26
はっと意識を戻すと、そこは体育館ではなく大広間だった。
あれ？俺、すみれさんと戦って…？
｢引き分け、たんだよ｣
そう言って横に座る眞人さん。
｢眞人さん…あそこにいたのか？｣
｢いや、これ作ってた｣
そう言って差し出したのは大きなビーフストロガノフ。
思わずすげぇ、と声を漏らすと、眞人さんは本当に嬉しそうに笑った。
｢食べなよ｣
｢あ、おう｣
いただきます、と言い、一口サイズに切って口に頬張る。
｢…美味い｣
｢それはどうも｣
そうしてしばらく食べ終わった後、眞人さんは不意にこう呟いた。
｢…多分、ここに来てる人達は、それぞれがいろんな過去を持ってる人達ばっかりだ｣
｢…うん｣
｢お前も、だろ？｣
そう言って俺をじっと見る眞人さん。
｢俺、は…。
すみれさんや他の人達と比べたら、俺の過去なんて比でもねぇよ。
ちょっと1つ上の先輩に知り合いがいてさ。
龍季祭で、亡くなった人がいたって聞いてたんだよ｣
それを聞いて、眞人さんもびっくりした様子をしている。
｢多分その人…すげぇ皆から尊敬されてたんだろ？
でも、亡くなってしまった。
皆から尊敬されている分、いなくなってしまった傷も深くなる。
だけど、俺みたいな奴の過去なんて、そんな奴と比べたら本当に比べるまでもないよ｣
そう言って、無理矢理笑う。
…本当は、すげぇ辛かったよ。
何も考えたくないくらい。
家族の写真とかは全て燃えてるから、後は俺の記憶が消えれば…
いいのにな。
｢朔原…｣
｢あ、ごめん眞人さん。
俺これ食べ終わったから、食器片付けてくるわ！｣
無理矢理話を打ち切らせ、眞人さんの側を離れる。
『無茶は厳禁…何か悩み事があるなら身近な人に相談しなよ！』
意識が薄れる中で聞いた、すみれさんの言葉。
分かってるのに。
相談したいって、思ってる癖に。
｢また…逃げた｣
そう呟き、俺は歩を進めた。
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ごめんなさい…眞人さん勝手に絡ませていただきました…！
今回参加されてる方の中だと、関係結んでいる方が少ないので…申し訳ないです。
まだ関係は募集中ですので、こんなアホで良ければ関係結んでください…！
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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (
レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)
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