【小説版】華夢学園 強化合宿編

17話by神無月渚 ページ17

Ｑ，今、緊張してますか？
Ａ，はい。とてつもなく。

強化合宿一日目。

「最初の相手はだーれ？」

声を出したのは東城すみれさん。『最初の相手』つまり、最初にぶっ潰されたいのはどいつ？ってこと。バカなルナでもわかる。すみれさんはとんでもなく強い。多分かいちょーよりも。

Ｑ，最初の相手は誰ですか？
Ａ，ルナだよ？

ルナは、そっと彼女の前にでる。

「キミが最初の相手？」
「そ、うなのです〜」

情けないな〜、膝が笑ってる。自分でもわかるのだ。最初というのは、いかに残酷なのか。

「じゃあ、始めよっか」
「……はい」

最初は大嫌いだ。だって、

「【ハルフール・フラワー】」
「……っ」

一番、のけ者扱いにされるでしょ？

「耐えるんだ」

ああ、怖い。怖くてたまらない。この時間、この一瞬、強大な力に踏みつぶされるこの時。全てが、怖い。だから、

「「Zero Gravity」。こっちに来ないで…」

周りから、こうやって逃げ出すんだ。あの人の言う通り。ルナが、この月渚が皆から逃げているんだ。それが、分かる度、逃げて、逃げて。そして、

「【パレット・ドール】」

いつも、なにもできず負ける。吹っ飛ばされて、思いっきり倒れたけど起き上がる気力がない。……なんで、あの時は勝てたんだろう？何も、なかったから？自分の運が良かったから？『最初』じゃなかったから？負けてる人をこの目でただ、じっと見てたから？答えはどれでもいい。大切なコトは、

Ｑ，今のあなたはなんですか？
Ａ，独りぼっちのからっぽ

質問と答えがあること。ああ、自分が情けなくて仕方ない。

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はい。椎名心音さん、勝手に使ってしまい、申し訳ありませんでした！！
さて、月渚の強化合宿は心を強くしていきたいです。なので、過去のことも
ちらほらあるかと……。色々と、申し訳ない。
それでは、次のお方繋げてくださいまし。

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