【合作】らくだい魔女と秘密のクラスメート

魔法20 ページ22

「さりげなくスルーしたけどさ」

地上に降りて暫くお喋りをしていたらカリンさんが話をきりだした

「箒がないのに飛べるって...黒の城の...」

場が凍りつく

何？怖いよちょっと静かにならないでよ

「「あぁぁぁぁぁぁ！？！？」」

状況理解出来てないんですが...

「えーっと簡単に説明するとだな...」

チトセさんが少しこの世界について説明してくれた

私達の世界でいう大陸、州が色で分かれていること
いまいるところが青の国ということ
一般的に黒の国のものは忌み嫌われているということ

そして
私がいままであった人達は全員プリンセスとプリンスということだ

...え？

「えぇぇぇ！！？？
あの！いままでのご無礼おゆるしください！」

そんなのきいてないよ！？
聞かされてたようできいてないよ！？

「え！？やめて！人間界ってそんなに厳しいの！？」

そりゃそうだ
何人ものボディガードいるとおもってんの？
いないほうがおかしいからね！？

「こっちの世界じゃあまりそういうのないのよぉ〜」

にこりと微笑むカリンさん

「ちなみにこいつはこの世界でも最も力をもっている国のプリンス」

チトセさんがフウカさんのことを指差した
フウカさんは苦笑いをしながら頭を掻いた

うんわかった
私ここにいたら驚きすぎて心臓止まる


「問題なのは黒の国の王子がキースであること、
そして箒がなくても飛べるのは黒の国の者と言われていること」

チトセさんが話を続けた
その先は聞かなくてもわかる

"私が黒の国の者と勘違いされて忌み嫌われる"


前の世界では平気だったのに
いまではそれが少し

ほんの少し

辛い

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