とある高校の禁恋話 ＪＷ

☆○o。4。o○☆ ページ5

望side



後ろの席の流星といつも通りの他愛ない会話をしていると、

ちょっと唇分厚いけどイケメンな教師がドアを開けて、


「おまえら、入学式やでー廊下ならべ！」


そう大きな声で言った。


「あの人、なかなか整った顔してたなー」


俺がそう呟くと、


「ふーん...、並ぼ」



興味なさげに先にいってしまった流星。


「あ！ まってや！」


並ぶ順番は残念ながら名前順で、流星とは遠いけど気にせぇへん。


そっから入場まで時間あって暇やなーって思いながらボーっとしてると、
どこか懐かしい顔の奴に話しかけられた。


「あ、のんさんやん！！」

「...ん？」



なんか、見たことある顔...。

あ！！！！



「大吾やん！！」

「のんさーん！！」



こいつは西畑大吾。
小学校が同じで、めっちゃ仲良かった奴。




「久しぶりやな！」



にしはたやから少し遠いけど、
まぁまぁ話せる距離で、



「ほんま！ のんさんイケメンやなぁ」

「大吾は小学校から可愛く育ったな」

「なっ！ そゆとこ成長してへん...」



ぷくーっと口を膨らませた大吾。

ほんま可愛い奴。



「静かにしてるんやでー」



唇先生(勝手に俺がつけた)が俺らをみながらそういった。



「「はーい」」



大吾と声を揃えて返事をして、
目配せしたらニコって効果音出そうなくらいの笑顔をみせてきた大吾。



変わってへんなー。



そんな事を思っているとあっという間に入場。



新しい毎日が始まるドキドキに緩む顔が押さえられなかった。







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