とある高校の禁恋話 ＪＷ

笑顔で溢れるお昼休みと掃除時間 ページ14

望side




つい一週間前ほどの出来事。

俺が見つけた屋上の秘密の場所。
そこの景色を流星と見つめていると、俺らに話しかけてきた赤いパーカーを着たイケメン先輩。
入学式ですれ違った、気になっていた先輩が、




『なぁ、そこのふたり！』

『...俺らと、友達になってくれへん...？』




そう照れ気味に言ってきて、
俺と流星は顔を見合わせて笑った。

こんな率直な人、初めてみて、そしてすごく輝いていたから。


その後ろにいた何故か体操服のジャージを着ている先輩も一緒にお願いしてきた。
その先輩は入学式の日に流星のことを見ていてた先輩。

先輩二人からの唐突で面白いお願いに迷うはずもなく了承した。



『なんかよくわからへんけど、全然ええです！！ むしろ友達になりたいっす！』

『望もこういうてるし、俺も友達になりたいです』



俺らがそういうと目をキラキラさせる二人。



あれからあっという間に一週間が経って、
今や俺たちは。



「ちょっ、流星...口に水含んだまま話したらあかんやろって！！」

「あー...神山先輩、それいつもやで...」

「流星ってイケメンやのにポンコツなんやな...」

「重岡先輩...俺はポンコツやない」



先輩はつけるもタメ口で話すほど仲良くなった。




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