パパの香水はくさい【紫】

9＿40歳 ページ9

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今、33年前と同じことが起こっている。



忙しく動く救急隊員。焦るメンバー。



放心状態のまま涙を流す私。









父が現場で倒れた。






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岩｢もう起きないかもってなんだよ！｣









今は、メンバーと私で起きない父の病室にいる。



ゆいはラウと別室で休憩。



めめは入院などの手続きを。



私はパパに近づき声を掛ける









『パ、パパ？ねぇ、やだよ？起きて？ゆい待ってるよ！』




館｢A落ち着いて…？｣








ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ







目｢ふっかさんの病気……お義母さんと同じだったって。｣




『え……な、なんでそこまで仲良しなのよ…っ！泣』




目｢…っ。あとこれ…ふっかさんのポケットに入ってたって｣









そうめめから渡された小さなプレゼントボックスには



パパが長年使っていた香水と同じ物が入っていた








『あ…パパからのメッセージが書いてある』


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Aへ、照れくさいけどそろそろタイミングかなと思って

この香水を託します。Aがくさいって言ってた香水。

実はAのママからの初めてのプレゼントだったんだ。

ママは出会った時から不器用で、

この香水も嗅がずに選んだんだって笑

だから、ママを忘れないために。

くさいから、

せめて大事な日にだけこの香水をつけようと心がけていました。

嫌な思いさせてごめんね？パパもいつかは居なくなる日がくる。

だから、せめて、ママのことは忘れないでほしい。

どうか、命日にだけでもこの香水を嗅いでやってください。

これからも、パパと楽しく過ごそうな！

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『なによ…っ。居なくなることわかってるみたいじゃん！泣』




佐｢ん？ふっかの手が動いた！｣




辰｢ん……A。みんな…。ありがとうな…バイバイ…｣









piiiiiiiii









父の終わりを告げる乾いた機械音が鳴り響く。





『え……？パパ？それだけ？Aと一緒に過ごすんでしょ！ねぇ！』






父、深澤辰哉は母と同じ病気でこの世を去った。


現役アイドルの60歳だった。


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私の作品は何故人が死んじゃうんでしょうね笑


次のお話はちゃんとハッピーエンドにします！


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※訂正しました









まいちゃ

10＿41歳→←8＿30歳

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