検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:1,205 hit

002 ページ2

そして、その日から二ヶ月が過ぎ、お兄ちゃんの中間試験が終わった。

パタ
「…ただいま」

「おにーちゃーん♪」

お兄ちゃんとあんま会えてなかったから、勢いで抱きついた。

「…わっ」

「おかーえりー」

「んーはいはい、邪魔」

「えっ…キャッ」

落とされた。いつものお兄ちゃんなら、もっとよろこんで、ありがとうって言って、撫でてくれたり笑ってくれたりしたのに…

どうして?

バタン

「もっと…構ってよ…お兄ちゃん…」

扉、閉まってるのに、届くわけ、ないか…

はあ、ひざ、すりむいてる…

あんなの、お兄ちゃんじゃない…

***
数日後。
友達と、学校から帰ってる時。

「お兄ちゃんとは、どお」

「…全然うまくいってないよ…」

「えー、そなの?お兄ちゃんだって高校生なんだし、彼女くらいいるでしょ」

「いないよ!!幼稚園のときからも、ずーーーーーーっといないもん!!」

「えー、あんなにかっこいいのに?モテるでしょ、お姉ちゃんに顔見せたけど、タイプって言ってたもん」

「…そんなの、知らなかった…」

「お」

「噂をすれば、お兄ちゃんがいるよ」

「えっっどこ…あっ」

反対車線にお兄ちゃんがいる…けど、二人いる…おかしいな…いつもは一人なのに…

「女の人。やっぱり彼女じゃん。」

「え…ぜっっったい違う!!」

でも…女の人と関わったなんて、一度も聞いたことない…
なにか、隠してるのかな…

「あんたも、そろそろ現実見なよ…兄弟でなんて、付き合えたって結婚とか、こ…子供とか…なんて、ありえないんだよ?」

「うるさい!!ありえなくないもん!なんでそんなに賛成してくれないの!!?」

「いや、うん…お兄ちゃんってそんなもんでしょ…元気だしな。ほれ、またあした。」

「うん…またあしたね。」

兄妹…か…薄い本ならいっぱいあるのに…現実ではそんなにだめなのかな…私は女だし、お兄じゃんは男の子なのに…そっちじゃないのに、どうしてそんなにだめなんだろ…

「…ぷにゃっ」

「…なんだ、お前かよ」

かちゃっ(鍵を開ける音

「お、お兄ちゃん…」

「どうした?」

かちゃ(空いた音

今、お兄ちゃんの顔なんて見たくない!!

バッ

私は自分の部屋に急いだ。

「…ちっ(舌打ち)なんなんだよ、あいつ」

003→←001



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.9/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

暁てくの@赤間君!!!!(プロフ) - ですね^^通報されるのやなんでww (2015年3月8日 17時) (レス) id: 7870d2ee58 (このIDを非表示/違反報告)
市原(プロフ) - 暁てくの@赤間君!!!!さん» やめときましょうか…? (2015年3月8日 17時) (レス) id: 18f7e06aeb (このIDを非表示/違反報告)
暁てくの@赤間君!!!!(プロフ) - すみません,チャットやめてみたいなやつ出たんで…どうします? (2015年3月8日 17時) (レス) id: 7870d2ee58 (このIDを非表示/違反報告)
市原(プロフ) - 暁てくの@赤間君!!!!さん» 忍者∧( 'Θ' )∧ (2015年3月8日 16時) (レス) id: 18f7e06aeb (このIDを非表示/違反報告)
暁てくの@赤間君!!!!(プロフ) - 市原さん» 抜き足差し足★(なんじゃこりゃ) (2015年3月8日 16時) (レス) id: 7870d2ee58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:市原 | 作成日時:2015年3月6日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。