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#007 ページ7
《ふざけないで。これとこれ、どこからどう見たって同一人物でしょ？》
そう言って彼女が私に見せたのは、私とテヒョンが結婚する理由ともなった私とテヒョンのツーショット写真と、今日撮られた写真。
それには私の顔がはっきりと写っていて、正直言い逃れしようが無かった。
《今、テヒョンだけじゃなくてBTS全体の人気が少しずつ落ちてきてるの。誰のせいか分かる？》
「私のせい…とでも言えばいいですか？」
《なんなのよ、その態度。本当にテヒョンの事を思うなら別れてよ。》
時間を追うごとにどんどん悪くなっていく彼女の機嫌。
だけど、彼女の言っていることは正直言って意味が分からなくて、お門違いにも程があった。
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「あなたに私の気持ちが分かるんですか？…私は彼に選ばれた人間なんかじゃない。私は…愛されてない。」
《だったら尚更早く別れてよ！あんたの存在は邪魔なのよ！》
容赦なく降りかかる言葉にやられそうになるけれど、不思議と涙は出ない。もう、枯れ果てたのかな。
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気づくと、お店の人が私たちを見て声をかけてきて、彼女は走り去っていった。
「すみません、ありがとうございます。」
道行く人が私の事を見張っている気がして、怖くなって、私は帰路を急いだ。
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作者名：ぽんた
| 作成日時：2019年4月10日 21時
