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#005 ページ5

私があんな事を言ってしまったからなのか、それとも考えすぎなのかもしれないけれど、彼は今まで以上に家に帰ってこなくなった。




彼が帰ってこないと必然的に1人になる私は、基本話し相手がいないから1日誰とも話さない事もよくある。





そんな日常の中で今の私の楽しみと言えば、






「もしもし、ジミン?」






不定期にかかってくるジミンからの電話だった。




彼と結婚する前からジミンとは連絡を取り合う仲で、彼が家にあまり帰ってこなくなってからジミンからの電話が増えた気がする。






JM「A〜、テヒョンは?」





「今日はいないかな。」





JM「今日“は”じゃなくて今日“も”だね。」






ジミンと話している時だけが唯一笑っていられて、彼の事を結婚する前みたいに普通に話題に出せる。




ジミンは彼がほとんど家に帰っていない事を多分分かっているし、分かった上で知らないふりをしてくれていつも通り接してくれる。




それが間違ってるとか間違ってないとかじゃなくて、私はジミンのそういう優しさが大好き。






.




.






いつもの様に特に内容の無い話をしていた時に、ジミンが突然声色を変えて私に尋ねた。







JM「テヒョンに帰ってきてほしいって思わないの?」







数秒、私とジミンの間に流れる沈黙。







「思わないよ。だって、テヒョンは仕事だって言ってるから。」






JM「…A、それ本気なの?」






「本気だよ。誰が何と言ったって、本当の事がどうであれ、私はテヒョンの言葉を信じる。」





そんな綺麗事。普段自分1人の時なら絶対に考えもしなかったと思う。




だけど、他の人から彼の事をとやかく言われるのは今の私には嫌で、ジミンにそう言っていた。







JM「…もし、テヒョンに泣かされたらすぐ俺に連絡しな。」





「そんな心配いらないよ。」






どんな事があったって、私が我慢すれば良いんだ。






この時は、そう思っていた。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , キムテヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぽんた | 作成日時:2019年4月10日 21時

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