#118 ページ20
「テヒョンさん、もう私と会おうとするのも連絡するのもやめてください。」
テヒョンさんの言葉を聞くのが怖くて、テヒョンさんを話させないようにって一人でどんどん会話を進めていく。
『え…？なにそれ。』
「私たちはもう会っちゃいけないんです。お互いに大切な人がいるんだから。」
私の言葉の意味が全く理解できないという表情で私を見つめるテヒョンさん。
サナさんには、分かったなんて言ったけどやっぱり私にはテヒョンさんを傷つけて別れるなんて無理。
そんな事したら、私が苦しすぎておかしくなりそう。
『俺の気持ちは…？』
「え…？」
『俺の気持ちは、聞いてくれないの？』
切実に訴えかけるその瞳を見ていられなくてすぐに逸らしてしまった。
なのにテヒョンさんは、
『こっち、向いて。』
優しい声でそう言うから、向かざるを得なくなる。
『俺の気持ちは、Aちゃんに出会った時から変わってないよ。』
「テヒョンさん、ダメですっ…」
テヒョンさんのいつもに増して優しい声とか顔を見ていると涙が溢れて止まらなかった。
「私にはっ…ジョングクがいるから、、！ジョングクの事、裏切りたくないんですッ…！
もう、誰も苦しめたくない…」
『…Aちゃんは、ジョングクの事が好きだからこんな事言われても迷惑だよね。ごめん。』
泣きじゃくる私の頭を優しく撫でながらそう言うテヒョンさんの言葉に首を横に振ることしか出来なかった。
迷惑なんかじゃないって、口に出せて言えたら良かったのに。
「私、帰りますっ…ジョングクには、急用が出来たから帰ったって言っておいてください。」
席を立って、扉の方に歩いていくと掴まれた腕。
その手には、テヒョンさんから貰った指輪が光っていて。
私がそれを見つめると、テヒョンさんもそれに気づいて指輪を見ていた。
「これ、お返しします。」
その指輪を指から外して、テヒョンさんの手に握らせた。
『っ…』
「さようならっ…」
部屋を出た時に、私の心が小さく囁いた。
なんで、テヒョンさんを好きになっちゃいけないの、って。
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ジンベーザメ(プロフ) - 本当に素敵すぎた作品です！！！！！すごく良かったです！！ありがとうございました！！ (2019年5月6日 19時) (
レス) id: e6d9bbab14 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - お疲れ様です！！ラストの終わらせ方、完璧過ぎて尊敬です��(ﾟДﾟ) 新作も頑張ってください！もちろん読みます笑 これからも応援しています!!! (2018年11月5日 0時) (レス) id: b3b044afea (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - 1ばんが先に見たいですれ！ (2018年10月29日 23時) (レス) id: 8c6f5da4b7 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - お疲れ様です！きみとな素敵な作品でした(^^)次回作も楽しみにしてます！ (2018年10月29日 23時) (レス) id: 6fbb76998d (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - 1番を先にみたいです！ (2018年10月29日 22時) (レス) id: cb7e5c3f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんた
| 作成日時：2018年9月17日 23時
