きみの隣。TH (ページ48)

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#048 ページ48

ソヨン「キムテヒョンって、テテって事だよね…？」

「…うん。」

ソヨン「じゃあ、もしかしてその指輪も本人のやつ？」

「あげるって、言われた。」

ソヨンは驚きと喜びが混ざった顔で少し笑った。

ソヨン「よく、頑張ったね。A。」

「…え？」

ソヨンが発した言葉は私を褒めるような言葉で。

ソヨンから、どんな言葉を言われようと我慢するつもりだった。

理由は何であれ、隠していた事には変わりないから。

なのに、ソヨンは。

ソヨン「誰にも言わずによく我慢してきたと思う。私だったら1週間もしない内に誰かに喋っちゃうのに、Aはどんくらい？」

「4ヶ月ちょっとかな？」

ソヨン「本当にすごいと思う。テテの為に今まで誰にも言わなかったんでしょ？偉いね、Aは。」

私を責める言葉は一回も言わなくて、ただずっと私のことを今まで一人で言わずに、偉いねって。

ソヨンの優しさがこの上なく暖かくて、思わず涙が溢れた。

「ありがとっ…」

ソヨン「ちょっと！泣かないでよ。(笑)」

「だって、ソヨンが優しすぎるからっ…」

ソヨン「もしかして私が怒るとでも思ってたの？」

「隠してた事、怒ると思ってた。」

ソヨン「寧ろここまで隠してくれてて逆に安心したよ。口軽いやつだったらすぐ言ってるだろうから。」

伝えきれないくらい、ソヨンに対してのありがとうが胸の中に溢れた。