#047 ページ47
どんな風にソヨンに伝えたらいいのだろうか。
その事で頭の中がいっぱいになって、講義なんて全く頭に入ってこなかった。
.
授業が終わり、大学を出て万が一の為に個室があるお店に入った。
ソヨンはこれから何を話されるのか分かっていないからピンと来ていない顔をしているけど、私の様子で本当に大事な話だっていうのは分かっているみたい。
ソヨン「何か頼む?」
「ううん、大丈夫。」
二人の間に流れる、沈黙。
それは、今までに無いくらい居心地の悪いもので。
「あのね、ソヨン。」
ソヨン「なに?」
指輪を見ただけでテヒョンさんの物だって気づけたくらい、ソヨンはテヒョンさんの事が好きなんだ。
そんなソヨンにどうやってテヒョンさんと友だちなんです。って話そう。
一歩間違えれば、ソヨナを傷つけるかもしれない。怒らせるかもしれない。
なんで隠してたんだって、嫌われるかもしれない。
それが怖い。すごく怖い。だけど、それでもソヨンに本当の事を話したいから。
「電話の人って、キムテヒョンさんなの。」
私の言葉の後に再び流れる沈黙。
ソヨンは、私に視線を置いたまま一言、嘘でしょ。と呟いた。
「今まで、どう話せばいいか分からなくてずっとソヨンに言えなかった。ごめん。」
ソヨン「ちょっと、待って。今、頭の中が…」
850人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時