検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:478,671 hit

#041 ページ41

『Aちゃーん。』




私の事を呼ぶ姿を見て、ふいにテヒョンさんに抱き締められた時の事を思い出した。




胸がキュッと小さく締めつけられて、鼓動が波打って、顔に熱が集まるあの感覚が蘇ってきてしまう。





なに、照れてんのよ私。





『ねえ、Aちゃんってば。あれ?顔赤いよ。』




「ちょっと、テヒョンさん…」





テヒョンさんとの顔の距離が一気に近づいて、テヒョンさんの両手で顔を挟まれる。




「テヒョンさんは、その…」




『ん?』




「この間の事、何とも思ってないですか?」





私が勝手に意識してるだけで、きっとテヒョンさんからしたらあの行動はほとんど意味がないものなんだろう。



それを確認する為にそう、尋ねた。





『この間の事?』




「その…あれは、友情のハグってやつですよね?」





『これか!』





テヒョンさんはそう言うと、私の顔から手を離し、前みたいに私の身体を引き寄せた。





『あの時のハグは、、自分でもよく分かんないんだ。』



テヒョンさんは少し笑いながら、耳元でそう言った。





『Aちゃんが居なくなるんじゃないかって怖かったからかも。』





次に聞こえてきた声は、驚くくらい弱々しかったから、





「私はここに居ますよ。」





少しでも元気づける為にそう言った。

#042→←#040



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
850人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , キムテヒョン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。