きみの隣。TH (ページ37)

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#037 ページ37

ソヨン「ねえ、Aどうしたの？ここんところ暗い顔してるけど。」

数日経っても私の心は晴れなくて。

あの日の感覚も聞こえた声も全てを未だに覚えていた。

「なんか、モヤモヤするんだよね。」

ソヨン「前の彼氏？」

「いや、違う。そうじゃないんだけど。」

ソヨン「じゃあ、新しい男って事か〜。」

何が嬉しいのかニヤニヤしているけど、今はそれも頭に入ってこなくて。

考えてもどうせ答えが出ないって事は分かりきっているからもう考えるのはやめにしようって思っているのに気がつくとテヒョンさんの事を考えていて。

彼女でもないくせに自分重すぎかよ…

ソヨン「で、相手はどこの誰？」

「本当にそういうんじゃないから。」

ソヨン「Aが好きな人じゃないとしても、今考えてる人とこの間電話してた人は同じでしょ？」

「うん、まあね。」

ソヨン「その人がどうかしたの？」

そう聞かれたから、あの日あったことをソヨンに話した。

勿論、テヒョンさんや他の人たちの名前は伏せたけど。

ソヨン「仕事で失敗したか、女関係でごちゃごちゃしてるか、じゃない？」

「女関係…」

ソヨン「その人彼女いないの？」

テヒョンさんにそんな事聞いたことも無いから分からない。

でも、もし彼女さんが居たとしたらあんなに頻繁に私に連絡してくるものなんだろうか。

「分かんないけど、居ないような気がする。」

私の言葉に、ソヨンはうーん、と唸った。