きみの隣。TH (ページ33)

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#033 ページ33

「ぁ、テヒョンさん。」

宿舎に戻ってきたテヒョンさんを見て思わず名前を呼んでしまったけどテヒョンさんにはそれが聞こえていないみたいで。

微かにだけど、テヒョンさんから感じる雰囲気がいつもみたいな暖かくて柔らかいものじゃなくて、鋭いもののような気がした。

もしかして、テヒョンさん怒ってる…？

JM「テヒョナ？」

『なに？』

声からしてあまり機嫌は良くなさそうだったんだけど、私がこの場にいる事にすごく驚いたのか、

『え、Aちゃん？』

「お邪魔してます。」

さっきまでの怖い顔じゃなくて、いつもみたいにふにゃっと笑った。

『今日、俺呼んでたっけ？』

「いや、今日はジミンさんに呼ばれて。」

『そういう事なら連絡してよ、ジミナ。』

ジミンさんはというと、嬉しそうにニコニコ笑っている。

ジミンさんの笑顔って何度見ても癒される。

『Aちゃん、何してたの？』

「ジョングクのゲームにずっと付き合わされてました(笑)」

JK「ヒョン、聞いてください。

Aってめちゃめちゃゲーム弱いんですよ。」

「うるさいな、ジョングク！」

すると、テヒョンさんは私とジョングクのやりとりを目をパチクリさせながら見つめて、

『なんでAちゃん、ジョングクって呼んでるの！』

って、尋ねてきた。