きみの隣。TH (ページ22)

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#022 ページ22

「でも、あんまり私と会わない方が良いと思います。」

テヒョンさんは私のその言葉の意味が全く分からないという表情で私を見つめた。

『俺のこと考えてくれてるの？』

「当たり前です。私のせいでテヒョンさんに迷惑がかかるのは一番避けたいので。」

だから、不用意に外で会ったりするのはやめましょって、

私はテヒョンさんとカトクとか電話できるだけでも全然十分ですって、

伝えるはずだったのに、

『じゃあ、今度からさ俺らの宿舎で会おうよ！』

名案でしょ？って目をキラキラさせながらそう言ってくるけど、いや違う。

私が言いたかったのはそうじゃなくて、会うのは控えましょって伝えたつもりだったのにテヒョンさんにはそれが伝わっていなかったみたいで。

『宿舎なら、行き帰りマネヒョンが送ってくれるから撮られる心配も無いし。うん、良いかも。』

勝手に1人で妄想しながら話すテヒョンさん。

いや、だからちょっと待ってくれ。

「いや、あの、私はそこまで苦労するなら会うのは控えた方が良いと思うんですが…」

『…そこまでAちゃんがもう会いたくないって言うならそうするしかないけどさ。』

拗ねてしまった…

そんな寂しそうな顔をしながらこっちを見つめないでおくれよ、テヒョンさん。

「会いたくない訳じゃ、ないです…」

『じゃあ、今度から宿舎で会お！』

テヒョンさんの手の上で転がされてる感半端ねえ…