#020 ページ20
結局昨日は、なかなか眠れなかったし朝もどんな服を着ていこうって考えすぎてバタバタした感じで家を出てきた。
待ち合わせの時間には間に合ったけど、今の私最高にダサい。
万が一の為に、着いたら先に中に入っていて良いよと言われた言葉通り、普段働いているお店に今日はお客さんとして入る。
何気に初めてかも。
.
店長にお願いをして、この間テヒョンさんを案内した個室に入れてもらう。
テヒョンさんはまだ来ないみたいだから携帯を適当にいじりながら待っていると、
『ごめん、遅れた!』
ものすごい勢いで個室の扉を開けてテヒョンさんが入ってきた。
「びっくりした…」
テヒョンさんの勢いが凄すぎて本当に一瞬何が起こったのか分からなくなった。
『Aちゃん、久しぶり!』
テヒョンさんはそんな私の様子を気にすることなく、私の前に座って着けていたマスクを外して二ヒッ、と笑った。
「お久しぶりです。」
『電話もあんまり出来なくてごめんね。』
忙しいテヒョンさんだから、仕方のない事なのに謝ってくれるなんてテヒョンさんってなんていい人なんだろう。
「テヒョンさんが謝る事じゃないですよ!今日こうやって会えてるだけで私は十分です。」
未だにテヒョンさんが何故こんなに私に構ってくれるんだろうと疑問に思う。
周りの人から見たら夢みたいな光景なはずなんだけど、私には不思議でならなかった。
850人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時