#018 ページ18
だけど、テヒョンさんは超多忙なアイドル。
また連絡するねとは言ってくれたものの、テヒョンさんから電話が来たのは一ヶ月前が最後だった。
その間、全く話さなかったって訳じゃなくてカトクでメッセージが送られてきたりしたことはあったから文章でのやり取りはあった訳だけど。
でも、やっぱり直接テヒョンさんの声が聞きたくて。
私みたいなやつが何我儘いってるんだって分かってはいるけど。
「電話来ないかなぁ。」
家の中でポツリ、呟いた言葉は言霊となって、手に抱えていた携帯が突然震えた。
「嘘…」
その着信は間違いなくテヒョンさんで。
「もしもし…」
『もしもし。久しぶり。』
1ヵ月ぶりにテヒョンさんの声が私の携帯から聞こえてくる事がとても嬉しかった。
「あの、えっと…その、」
『久しぶりに電話したから緊張してるの?』
冗談めかしてテヒョンさんは笑うけど、実際テヒョンさんと話すのが久しぶり過ぎて何から話せば良いのか分からなくなっていた。
「…テヒョンさんと話せてるのがなんか、嬉しくて。」
恥ずかしげもなくそんな事を口走ってしまった。
今まで付き合ってきた人にもこんな事言ったことないのに、テヒョンさんと話していると自分が自分じゃないみたいになる。
『Aちゃん、今度いつ会える?』
850人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時