#013 ページ13
“今度連絡するね。”
テヒョンさんのその言葉はすぐに現実となった。
.
ソヨン「それでこないださ、お兄ちゃんが…」
「ごめん、電話来たわ。」
大学の食堂でソヨンと話している時に一件の着信が。
携帯の画面を見ると、それはテヒョンさんからのものだった。
思わず、席を立って人がいない所へと移動してから電話に出る。
「もしもし。」
『Aちゃん、今何してるの〜?』
テヒョンさんの呑気な声がする裏で男の人たちの声が聞こえてくるからもしかして仕事中に電話してきた…?
「私は、今学校に居ますけど…」
『もしかして授業中だった?』
「いや、今は違いますよ。テヒョンさんこそ忙しいはずなのに私に電話してる時間なんてあるんですか?」
私がそう言うと、電話の向こうでふふっと笑った声が聞こえた。
『大丈夫だよ。今は休憩中だから。心配してくれてるの?』
私のその言葉が心配からきたものなのか、自分でもよく分からなかった。
ただ、テヒョンさんの時間を私なんかに割いてしまっているという若干の後ろめたさがあったのは事実である。
「せっかくの休憩なのに私と電話する為に使っちゃうなんて勿体ないですよ。ちゃんと休んでください。」
電話の向こうのテヒョンさんが居なくなってしまったのかと思うほどテヒョンさんは静かになってしまった。
「テ、テヒョンさん?」
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作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時