#011 ページ11
「本当に待たせちゃったよ…」
テヒョンさんは言葉通り、約1時間お店に滞在し私の上がりを待っていた。
今をときめくテヒョンさんの貴重な1時間を私のことを待つということに使うのは間違っている気がしてならなかったが、
時間は戻ってくれない。だから、私は今までこんなに急いだことがないってくらいのスピードで帰り支度をしてテヒョンさんがいる席へと向かった。
.
「お待たせ…しました。」
中へ入ると、うたた寝をしているテヒョンさんの姿があった。
そんな姿を見ると、本当に忙しい毎日を過ごしているんだなと思った。
「テヒョンさん。」
本当はこのまま眠らせてあげたいけれどそういう訳にはいかないから肩をトントン、と叩いてテヒョンさんを起こす。
『んぅ…あれ、僕、』
「寝てました。お待たせしてしまってすみません。」
『大丈夫。ねえ、そういえばAちゃんって何line?』
「97です。テヒョンさんより歳下です。」
私がそう言うと、ジョングクと同い年か。なんて呟くテヒョンさん。
ジョングクさんと私って歳同じだったんだ。
てっきり、私の方が歳下だと思ってた。
『Aちゃん、カトク交換しよ。』
「え、それはちょっと…」
自分が今とんでもない事言ってるっていう自覚あります?テヒョンさん。
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作者名:ぽんた | 作成日時:2018年7月18日 20時