二十三刻 ページ25
ある日、鏡花ちゃんが任務に駆り出された
最近はよく鏡花ちゃんに仕事が周る
この間太宰さんを捕まえてきたのも鏡花ちゃんだった
今回の任務は電車の中で爆破をする
という建前で、本当は人虎を誘き寄せる餌になる任務だった
電車の中から助け出された鏡花ちゃんはきっと探偵社側に付きたがる
そのまま人虎を連れ出して、そこに芥川さんが仕留める
今は船の上で芥川さんが頑張っている頃だろうか
私は芥川の補佐として、荷物の入ったアタッシュケースを持つ係だ
手放すと危ないからと、ケースと手首を手錠で繋がれている
今は船の中心にある高台の上に佇む
船で一番高い所なので全体が見渡せる
プレート1枚でかなり不安定な場所だが、下に居るよりはマシだと云われた
「まだ、かなぁ……」
1人静かに彼らを待つ
見ることはできても声は聞こえない
聞こえるのは鳥の鳴き声や小々波、戦っている間の爆発音等のみ
その中に、異様な音が混じった
ゴォオオオオオ
遠くから聞こえるモーター音
そして直ぐに_
ドォッ‼
「やぁっ……‼」
船の爆発
船は大きく傾き、私の身体も一緒に傾く
転がり落ちそうになるところを必死に抑えつける
然し波の揺れで船は中々安定しない
やっとの思いで身体を支えたところで下を覗くと、一方的な芥川の攻撃で中島さんはボロボロだった
然し、その衝撃で起きた砂埃に紛れ鏡花ちゃんを連れて海へと向かうのが見えた
でもそれは一瞬で止まる
芥川が投げかけた言葉に、中島さんは驚いた顔で振り向く
何かまだ策がある様だ
「__!___」
「___…_!」
何を云っているかは全く聞き取れない
然し仕草はわかるのだ
芥川は上を指差した
指の行き先を見るとわかる
「……私?」
_その指は私を指している
487人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナオミ←本名ww - 夢主さん・・・華さんに嫉妬していましたのね・・・大丈夫ですわ!ナオミだって物凄くお母様に嫉妬していましたの!お母様は兄様にしか愛を注いであげていたのにナオミには愛を注いでくれなかったんですのよ!非道いですわ! (2018年5月18日 18時) (レス) id: 82a269b100 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー - 夢主ちゃんが悲しすぎます! もうすこしだけ更新してほしいです、お願いです! (2018年4月2日 16時) (レス) id: 2ed9afabdf (このIDを非表示/違反報告)
キキリア - もう完結ですか?そうでなければ更新頑張ってください!! (2018年3月26日 17時) (レス) id: cae09e118c (このIDを非表示/違反報告)
ホデリ(プロフ) - すごく人間味があってとても好きな作品です!! (2018年3月14日 6時) (レス) id: ed3662b0d9 (このIDを非表示/違反報告)
妹舞 - とても好きなお話です!更新頑張ってください! (2017年10月30日 23時) (レス) id: dffb3f017a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモンキャンディ | 作成日時:2016年7月28日 3時