青空を探して2 (ページ3)

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悪夢の後先ページ3

夏南side
藍沢先生は今日も忙しいらしく9時を回っても帰ってくる気配がない。

仕方なく一人でご飯を食べる。
あんまり食べる気にならないけどね。

てきとうにシャワーを浴びてベッドに潜る。
最近、藍沢先生遅いな…。

話し相手もいないし、寂しいな…。

明日また、学校だな。

嫌だ。

つらいよ。

うとうとしているといつの間にか眠りについた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

『あんたなんか消えてよ。』

『気持ち悪いのよ。こっちこないで。』

イヤだ

やめて

『邪魔。死んで。』

なんで…

イヤ
イヤ

ガバッ
「ッッハア、ﾊｱﾊｱ…」
久しぶりに見た。
お母さんに殴られる、クラスメートに呼び出される夢。

ひどい汗。

呼吸が乱れてうまく酸素が入ってこない。

息が…

そこで私の意識は飛んだ。

　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
藍沢side

最近忙しくて早く帰えられない。

夏南はどうしているだろうか。

今日こそは…と思っていると急患がきてしまい
業務が終わった頃には0時を回っていた。

急いでマンションに帰る。

寝ているであろう彼女を起こさないようにリビングに入る。

シャワーでも浴びてこようかと考えていると、二階からガタンと音が聞こえた。

様子を見に二階へ上がると夏南の部屋から荒い呼吸が聞こえる。

急いで部屋に入るとベッドの下に夏南が倒れていた。

慌て抱き起こし体の状態を確認する。

ひどい熱だ。
キッチンに行き必要なものをもって二階に戻る。

服を脱がして汗を拭く。
新しいパジャマを着せて冷えピタをはる。

体温を計ると38.5℃。

動かすのもしんどいだろうから
とりあえず明日の朝まで様子をみよう。