青空を探して

医局にて ページ5

藍沢side
　女の子は花寄(はなより)夏南というらしい。
色素の薄さが印象的で、いかにも儚い、病弱な感じだ。
腰まである髪は艶やかでハチミツ色に近い感じ、閉じられたままの瞼には長い綺麗な睫毛。そしてきめ細かい病的な白さの肌。

それにしても、運びこまれてからもう2日経つ。
いまだに目覚めない彼女…。

そろそろ目覚めてもいい頃なのだが、
気になるのが、この子の両親だ。
連絡してもいっこうに応答がないらしい。
どうしたものか。


医局のデスクでぼんやりと考えていると、
冴島「藍沢先生！夏南ちゃんが目を覚ましました。」
ガタッ

目を覚ましたようだ。

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