夜は長い ページ30
夏南side
あれから私は逃げるようにマンションに入り、シャワーをしようと浴室に駆け込んだ。
すると、我慢していた涙が頬をつたってきた。
全部、シャワーの水で流してしまおう。
転んだ時にできた傷がピリリと痛んだけど、
気にしない。
むしろこの時の私にはこの痛みが嬉しく感じられた。
もっと、自身を傷つけたい。
そんなことを思ってしまった。
乱雑に体を拭いて、お気に入りのパーカ―ではなく白いタンクトップとデニムのスカートをはいた。
カッターをポケットに忍ばせて
また、マンションの外へ。
スマホはわざと忘れてきた。
外はいつの間にか雨が降っていた。
別にどうでもいい。
ああ。そう言えば…
放課後は翔北に行く約束をしたんだ。
でも、今は誰にも会いたくない。
少し離れた公園に行こう。
こんな雨空だ。
近所の子たちはいないだろう。
___やっぱり、いない。
良かった。
私はブランコに座る。
しばらく、ボケッと空を見上げていた。
だんだん眠くなり、カクカクする頃には辺りはすっかり暗くなっていた。
私どのくらいここにいるんだろ…
そこで私の意識はシャットアウトされた。
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海夕梨(プロフ) - ありがとーございます!頑張って更新しますね! (2018年8月10日 3時) (レス) id: 7c7f6036de (このIDを非表示/違反報告)
ヨ-(*>∀・)ゞ-ソロ- - 初コメです。白石先生が好きなので2番がいいなって思ってます!これからも頑張ってください! (2018年8月9日 18時) (レス) id: a9b248562d (このIDを非表示/違反報告)
友姫那 - 文章がうまい (2018年8月9日 2時) (レス) id: 977ce48d25 (このIDを非表示/違反報告)
友姫那 - 文章がうまいです! (2018年8月9日 2時) (レス) id: 977ce48d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海夕梨 | 作成日時:2018年8月8日 23時