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岸優太がトイレから戻ってきて時計を見るとそこそこないい時間。


明日が休みとはいえそろそろ帰らないと…


『さっ、帰ろ。すいませーん!』


岸『あ、もうお会計済んでますんで。』


『ふぇ?』マヌケな声がでてしまう。
仮にも私のが年上、先輩。


『じゃ、いくらしたの?』
と諭吉を2枚ほど差し出す。


岸優太はため息をついて長い指で諭吉を押し返してこう言った。


『今日はお店を探してくれたのと汚いおしぼりを渡してしまったお詫びで奢りますから』


いや、店探しはサブについたわけだし、汚いおしぼりはさほど気にしてない…し。


岸『そのかわり』
人差し指を1本立てて私の顔をじっと見つめるのに思わずつばをゴクリと飲んだ。


岸『また誘うんで2人で飲みましょ?』


なにを言われるか背筋がゾッとしたけどそんなことかと『え、そんなの全然いいけど…』
と答えていた。

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作者名:まい | 作成日時:2018年1月12日 14時

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