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今日は金曜日。
岸優太を連れてお店探し。


岸『へぇー、A先輩ってめっちゃ店知ってますねー。スゲーっす!』


『3年この仕事してればおのずと情報がついてくるのよ。あとは相手の好みとこちらの予算と…それからお店の方との信頼性。』


岸『わかりました、相手と予算と信用っすね?』


『………』


何件か見たけどどうせ自分たちの忘年会だからと融通が利くお店にすることにした。
多少歩き疲れたし、店も決まった安堵感から岸優太と飲んで帰る事にした。


岸『いやー、ほんと先輩が居てくれて助かりました』


おしぼりでゴシゴシ顔を拭きながら岸優太にお礼を言われる。運ばれてきたビールを1つ私の前に置いてくれた。


『かんぱーい』


岸『おつかれっしたー!』


その後も程よく飲んで食べて。
岸優太と飲みにきたのは歓迎会以来、こんな風に2人で飲むのは初めてで色々聞いてみたくなった。


前職のこと、出身、家族構成…
当たり前だけどごく普通な男のコだなぁと思った。


岸『なんか俺ばっかり聞かれちゃってアレなんで、今度は先輩のこと教えてもらってもいいっすか?』


少し上目遣いでニヤリと口角を上げて悪い顔をしている岸優太にドキッとした。


同じようにたわいもないことを聞かれてビールを口に含んだところで
岸『じゃ、最後の質問です…』


なんだろうと余裕で首を傾げてみた。

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作者名:まい | 作成日時:2018年1月12日 14時

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