いちばんのバケモノ【QK】

しゅん！ ページ30

(kwmr side.)





今日のAは珍しく風邪気味のようで、鼻水をしゅんしゅん吸っている。


オフィスの皆が心配するも、“大丈夫だよ〜”の一点張りで、なんとか撮影が始まったのだが…。


伊「あぃどうもQuizK@/□✕％※ｯｻﾞﾜです！」


河「河村です」


こ「こうちゃんでぇす！」


『にゃかむらですっ』



……



伊「おいやっぱり鼻声じゃねぇか！！」


こ「絶対視聴者さんにバレバレですよ！」


誰が聞いても分かるくらいに立派な(？)鼻声だった。


『んぇ〜…鼻水が悪いんだよっ…！』


鼻水ｶﾜｲｿｽ。


河「…じゃあかもうか」


こ「正論…笑」


『らぴさん、ティッシュ…』


福「はいはい」


伊「ほら、しゅん、って。強くしすぎたら駄目な。」


『しゅん！』


福「いやそれ“しゅん”って言っただけじゃん笑」


河「…Aは昔っからそうだよ」


そう、Aはずっと昔から鼻をかむのがヘタクソ。


僕がどう教えても駄目だった。


『んん……しゅんっ！』


さっきよりも大きな声で、上半身を大きく揺らしながら言うAだったが、全然かめてない。


A以外の全員が「やれやれ…」といった溜息。


福「…A、今日は撮影ダメ。」


『えぇぇ〜！！…ずび…』


伊「このまま動画出ると視聴者さんに心配かけるぞ」


『う…それはやだなぁ』


メンバーの中でも、人一倍ファンの人達のことを考えているA。


声優という芸歴の影響もあるようだが、Aは本当に視聴者さんのことが大好きだ。


そこら辺もメンバーから尊敬されている。


もちろん僕もね。


福「ほらA、こっち(司会側)こよ？」


『うぅ…はぁい…』


Aはしぶしぶソファーから降り、福良の隣へ。





それからAは福良の肩を借りて熟睡。


一向に起きる気配が無いので、その様子をサブチャンにあげた。


翌日、Aに怒られたのは言うまでもない。





♬


ほんとは勢いよくしゅんってやるのはダメらしいんですが、どう頑張っても鼻がかめない可愛い中村ちゃんを書きたかったので…。


許してちょ！

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