これがバケモノとバケモノとの出会い ページ15
(中村 side.)
2009年8月
とあるクイズ大会にて
受付「では、今からネームプレートをお渡しします。名札のようにして左胸元の方にお付けください。」
『はい！』
念願のクイズ大会。
私は小4の時に競技クイズ系アニメの役をしてから、クイズにとても興味があった。
中学に入って、一般の競技クイズ大会に参加できるようになったんだ。
この為に、小学校高学年の時には、仕事の合間にクイズの参考書も読み漁った。
元々勉強が好きだったけど、クイズの勉強をして新しい知識をつけてから、勉強がもっと好きになった。
今日は“声優”という自分の肩書きを忘れて、思いっきりクイズと向き合おう！
…そう思っていたんだけど、
男1「なぁ、あれ声優の中村Aじゃね？」
受付を終えた直後、後ろからそんな声がした。
ヤバい、こんなに早く気付かれるとは。
男2「マジ！？」
女1「確かに、あの子のネームプレートにもその名前書かれてるね。てか、顔可愛っ！」
そういえば、変装も何も無しに来ちゃった。
男1「ちょっと声掛けたいわ俺。」
え！？
男1「あのー、声優の中村さんですか？」
『そ、そうですよ』
声を掛けられたら無視するわけにもいかず、私は思わず“声優”として対応してしまった。
男1「うわ、本物だ！」
ｶﾞﾔ「え、あれ中村A？」
ｶﾞﾔ「うっそ、中学生声優の！？」
ｶﾞﾔ「クイズ好きなんだ！」
待って待って待って。
なんかめっちゃ人集まってる！？
あぁぁ、事務所に話通しとけばよかった。
このクイズ大会はテレビ放送されないみたいだったから、私が声優と気付かれたとしても少々大丈夫だろうと思っていたのに。
プロデューサーに怒られちまうよ〜…。
そんな事を思っていれば、いつの間にか数十人に囲まれており、質問攻めが始まってしまった。
なんで皆ここまで私の存在知ってるの！？
『あの、どうして皆さん私の事を…？』
男2「え、だって貴方、今年の競技クイズ対策サイトに載ってましたよ？」
そう言って男の人がサイトの画面を私に見せる。
【ジャンル:時事ネタ
2002年、6歳にして都内の麻雀大会で史上最年少優勝したことにより“伝説の才女”の異名を持ち、現在は声優として活躍している話題の女子中学生は誰？
正解:中村A
2009年現在中学1年生。女性声優。
7歳から様々なジャンルのアニメの役を務めており、その実力とルックスから人気が高い。】
えええええぇぇぇぇぇ！？
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亜露夢 - コメント失礼します！続編読みたいです。ランなさんのお話大好きです！これからもご自身のペースで頑張って下さい！(生徒会副会長と吹奏楽部副部長…尊敬します。そちらも頑張って下さい！) (2020年7月5日 18時) (
レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 少し前に紹介されてたけど、出てくるタイミングを失っていたランなのリア友です。私も続編を読みたいな。こんなふうに、たまにコメント欄に出てくるので皆さんよろしくお願いします！ (2020年7月2日 23時) (レス) id: dc74e3fb2c (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - とても好きなので、続きお願いしますm(__)m (2020年7月2日 21時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)
ここあ。(プロフ) - 読みたい！です！主様のお話好きなので！ (2020年7月2日 20時) (レス) id: 2eecf27a1d (このIDを非表示/違反報告)
りゅかるぅ - コメント失礼します。このお話が大好きで、毎度楽しんで読ませてもらっています。続編はぜひ書いてもらいたいです！応援してます！ (2020年7月2日 6時) (レス) id: 980203a542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランな | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月16日 21時
