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『あぁそうだ、賢者様。私も東の国王陛下にお呼ばれされていまして、しばらくの間魔法舎を離れることになりそうです。
賢者様には言っておかないと、と思って。』
賢者様が驚いたように目を瞬いて、話していたヒースとシノにちらりと視線を向けながら言った。
「……ヒースクリフやシノには言わないんですか?」
『ん〜…どうしましょう。気が向いたら言ってから出発しますけど……。』
「気が向かなかったら何も言わずに出て行くんですか?」
『まあ…そうなりますね。』
賢者様に知らせて、賑やかになった食堂のなかからフィーデスを探す。
「あなたの名前。」
『うわ、びっくりした。』
後ろから名前を呼ばれたと思えば、そこにはフィーデスが立っていた。
「いつ出発する?王女たちよりも前に宮廷に着きたいなら、今にでも馬車を走らせないと。」
『あー…それなんだけど、ちょっと試してみたい
お母様の日記兼魔導書を持って微笑みかける。
フィーデスはその意図を汲み取って、呆れたような顔をする。
「相変わらず、なんでもやりたがりだな。……もし
『エレベーターを使えばいい。』
「…なるほど。………やってみればいいんじゃないか?」
『ふふ、ありがとう。』
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謡月篠彗 - 月宮ミナさん» はじめまして!コメント、ありがとうございます。ヒースクリフ、良いですよね。可愛いしかっこいいし顔がいいし声もいいしシノとの関係性とか大好物です(ノンブレス) (2022年11月11日 23時) (レス) id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
月宮ミナ(プロフ) - はじめまして!まほやくを始めたのがつい最近ですが、推しはヒースクリフなのでこの小説があってとても嬉しいです!更新頑張ってください! (2022年11月8日 23時) (レス) id: 5f45b8b985 (このIDを非表示/違反報告)
謡月篠彗 - 氷華さん» 初めまして!コメント、ありがとうございます。そういって頂けて嬉しいです!!これからも頑張りますね!! (2022年3月5日 17時) (レス) id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
氷華(プロフ) - 初めまして、とても面白く素敵なストーリーで更新心待ちにしております!これからも頑張ってください。 (2022年3月2日 21時) (レス) id: 938924d105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪月詠 | 作成日時:2021年12月24日 0時