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賢者side
いつもの柔らかい笑みを浮かべたあなたの名前が、立派な封蝋のされた手紙をひらひらと揺らしながら、突然現れた青年に言葉をかける。
(魔法騎士…？)
「……………。……詳しいことは、王妃様がお手紙に綴られていましたので、そちらにお目通しいただければ……。」
『……そうですか。』
そういうと、あなたの名前はどこからかペーパーナイフを取り出して、手紙を読み始めた。
フィーデスと呼ばれた青年に目を向ける。すらっとした長身で、サラサラの黒髪の長めの前髪の間から、深い碧の瞳が見える。
その瞳が、俺を捉える。
(やば…見すぎちゃったかな。)
黙ってその人は近づいてくる。
『フィーデス騎士。』
「………。」
『賢者様…その、明後日…東の王女様が”お食事会を開け”と……。』
「え！？東の王女様って…王族の人たちが！？」
『はい。簡単に理由を要約すると、
”世界を救うという大役を任された賢者様と、その魔法使いたちに直接話を聞きたい”
と言っているようで……。文面からこちらに拒否権はなさそうなんです。明後日だけ、魔法舎の食堂と談話室を貸していただけないでしょうか…？』
「魔法舎の食堂と談話室……。でも、俺たちは今日、叙任式を終えたら魔法舎に帰るんですよね？俺が良くても他の魔法使いがどう言うか……。」
「招待すれば良いじゃろう。」
「先にドラモンドが言っとったじゃろう、叙任式は延期になりそうだと。」
「延期しとる間、我らはどこに居る？」
「ああ！俺たちはお城に居るからいいんですね。」
「そういうことじゃ。」
「なにも遠慮することはないぞ。」
「はい。お貸しします。」
『ありがとうございます。……フィーデス騎士。』
「はい。」
『それでは、賢者様。失礼します。』
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謡月篠彗 - 月宮ミナさん» はじめまして！コメント、ありがとうございます。ヒースクリフ、良いですよね。可愛いしかっこいいし顔がいいし声もいいしシノとの関係性とか大好物です（ノンブレス） (2022年11月11日 23時) (
レス) id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
月宮ミナ(プロフ) - はじめまして!まほやくを始めたのがつい最近ですが、推しはヒースクリフなのでこの小説があってとても嬉しいです!更新頑張ってください! (2022年11月8日 23時) (レス) id: 5f45b8b985 (このIDを非表示/違反報告)
謡月篠彗 - 氷華さん» 初めまして！コメント、ありがとうございます。そういって頂けて嬉しいです！！これからも頑張りますね！！ (2022年3月5日 17時) (レス) id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
氷華(プロフ) - 初めまして、とても面白く素敵なストーリーで更新心待ちにしております！これからも頑張ってください。 (2022年3月2日 21時) (レス) id: 938924d105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月詠 | 作成日時：2021年12月24日 0時
