２５時、夜食をまふゆさんの為に。［朝比奈まふゆ］

１２品目［唐揚げ］［おまっちゃ さん リクエスト］ ページ17

ーーーA視点ー

翌日

「おはよーございまーす」

「あっAちゃん久しぶり！なんでそんなに休んでたのー？」

など声をかけられながら席に着き、時は流れ昼休み。

「まふゆさん！ご飯ありがとうございました！今日からは私が作ります！」

「元気になってよかった！分かった。楽しみにしてるね。」

「あの…あのお子様ランチ、まふゆさんが作ったんですか？」

「同じ部の子と作ったんだけど…なにか？」

「愛がこもってて…美味しかったです！」

「それはよかった。」

「ではこれで！」

いつもの優等生ニコニコモードのまふゆさんの元を離れ、昼ごはんを食べる。

今日のお弁当には駅近くの新しくできた唐揚げ専門店の唐揚げが入っているらしい。

…私にはその唐揚げが黄金色に輝いているように見えた。

一口。ジュワッと溢れる肉汁。しかし脂っこくない。胃がもたれない。そしてかかっているレモンの爽やかさ！

こんな唐揚げなら夜食にも合うかも！

と、私は帰ってすぐ、脂っこくならない唐揚げのレシピを調べ、作った。

家族にも振る舞ったが美味しいと太鼓判だった。

これなら行けるとまふゆさんの夜食に持っていく。

ーーー

「どうでしょう…？」

「…私の家は唐揚げにレモンをかけない派なの。レモンかけたら美味しい？」

「はい！さっぱりしますよ！」

「…」

持ってきたレモンを唐揚げにかけ、まふゆさんは頬張る。

「……これ、駅前の唐揚げ屋の味に似ていない？」

「はい！真似しました！脂っこくなくて夜食にもってこいかなぁーと。

家族にも振る舞ったんですが、太鼓判だったんですよ！」

「……そうなの。…今日も美味しかった。
じゃあ私、行くから。」

少し笑って、完食した皿とお箸を置いて、パソコンの前からスッと消える。

「久しぶりにまふゆさんの笑ってる顔が見れたなー！私に料理を持ってきたまふゆさんは笑顔じゃなかったし…やっぱり笑顔が良いよね！」

ーーーまふゆ視点ー

「家族にも振る舞って…か。私もお母さんに振る舞ったら…

ううん…そんなわけ…

でも唐揚げにレモン…美味しかったな」

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