１１品目 下 ページ16
「さーて、作るわよ〜」
エプロンをつけた日野森さんと制服の私。
二人並んで日野森さんの家のキッチンに並んでいる。
「ところで、どんな料理がいいの？」
「…日野森さんが妹さんに作ってたみたいな…お子様ランチみたいな…可愛い料理。」
「なるほど〜分かったわ！じゃあ作ってきましょ。」
ーーー
「ほら、この卵焼きをね…こうやって真ん中で斜めに半分に切って…こう逆向きにしたらハート型になるのよ！可愛いでしょう？」
言われた通りに切って、やってみる。
「ホントだ！凄いですね。」
「そうかしら。褒めても何も出ないわよ？うふふ」
ーーー
「このウィンナーに切り込みを入れて…」
「なるほど。そうやってタコさんウインナーは作ってたんですね。」
ーーー
なんてしていたら早１時間半。
「出来たわね！ごめんなさいねぇこんな料理しか出来なくて。」
目の前にあるのは可愛らしいお子様ランチ。
「いえいえ。作りたいものは作れたので。」
途中で日野森さんが砂糖をぶちまけたり、手が滑って包丁が足と足の間に刺さったり…
アクシデントはあったが無事美味しそうな料理が作れた。
「では。私はここで。」
手にはさっき作ったお弁当に入ったお子様ランチを持ちながら家に帰る前にAの家に寄る。
いつものごとくAの親に通してもらい、Aの部屋へと向かう。
「A。」
「…入っていいですよ。」
「持ってきた。はい。」
ーーーーA視点
目の前に差し出されたのは…
なんとも言い難い料理の数々。まふゆさんならチョイスしなさそうな可愛らしい食材。
「……お子様ランチをイメージして作った。
……じゃ…。
……勉強…しなきゃだし。」
まふゆさんはぶっきらぼうに扉をしめ、出て行った。
私はそのお弁当を眺めながら箸を割り、掴んだ。
甘いハート型の卵焼き。
可愛らしいタコさんウインナー。
……それらにはまさに愛がこもっているように感じた。
「美味しい……うん…美味しいよ…まふゆさんの"愛"を…感じる…」
またしても泣いてしまった。
私って弱いなぁ…なんて思いながらまふゆさんが作っている姿を想像する。
私に見せるクールなまふゆさんが可愛い料理を真顔で作ってると思うと…
なんだかその絵面が面白くて、少しクスッと笑ってしまった。
１２品目［唐揚げ］［おまっちゃ さん リクエスト］→←１１品目 上 ［お子様ランチ］［月兎。さんリクエスト］
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無案のむあん - 無名さん» 読んで ですね笑 (11月17日 19時) (
レス) id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
無案のむあん - 無名さん» 楽しく呼んでいただいてありがとうございます！ちなみにレシピはクックパッド等から取ってきてるのでぜひ参考に！カヌレとタルトですね！お待たせさせてしまうかもですが書かせていただきます！ありがとうございます！( ´∀｀) (11月17日 19時) (レス) id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 私もおかしづくりが趣味なので楽しく読ませていただくとともに、お菓子作りのアイデアも頂いてます♪ リクエストなのですがカヌレとタルトは可能でしょうか…？ (11月16日 12時) (レス) id: ba3d5519eb (このIDを非表示/違反報告)
無案のむあん - わんだほーい！さん» 初コメいただきましたー( ´∀｀)コメントありがとうございます！シャーベット了解です！(￣^￣)ゞ少々時間がかかるかもですが気長にお待ちくださいませ〜 (8月27日 1時) (レス) @page42 id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
わんだほーい！ - 初コメ失礼します！リクエストでシャーベット作って欲しいです。 (8月24日 16時) (レス) id: 387c9e438b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無案のむあん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/muan/
作成日時：2022年3月26日 1時
